RPK

RPK

第二次世界大戦後に、NATO(北大西洋条約機構)はバトルライフルと汎用機関銃に単純化する道を選んだが、旧ソ連は分隊にアサルトライフルと分隊支援火器を配備し、中隊に汎用機関銃を置く道を選び、戦後に第一世代分隊支援火器としてRPDを採用した。
しかし、RPDは弾薬はAK-47と共通だが、部品の互換性がなかったため調達上の能率が阻害された他、部隊では弾倉に互換性がないことに不満が出ていた。
そのため、主用アサルトライフルであったAKMをベースとした軽機関銃を計画、RPKが開発された。

PK

PK

この機関銃は、銃身にキャリングハンドルを装着して素早い銃身交換を可能なように設計しており、冷却効果を高めるために銃身には銃身と平行に溝が彫られている。
この銃の弾丸はワルシャワ条約機構の制式弾薬でもある7.62mm×54R(リム付)弾であり、25連発の非分離式金属製ベルト(後に100連発式に延長、前任のPM1910やSG-43用の250連発リンクも使用可能)に装着して使用する。
100発以上連発したい時はリンク同士を弾薬をピン代わりに使用して接続することも可能である。
また、給弾口の下の本体下部には弾丸を取り付けた弾薬リンクを収納した弾薬箱を取り付ける金具が存在する。
西側の一般的なベルト給弾式機関銃は給弾口が左側に位置するのに対し、PK機関銃では給弾口がそれぞれ右側に配置されているが、これはPM1910などのロシア製ベルト給弾式機関銃はすべてこの方式となっている。
改良型のPKMは、製造工程簡略化のために銃身の溝を廃止し、生産効率向上と軽量化のために一部の部品の製造方法を削り出しからプレス加工に換えるなどした。
PK系の機関銃は開発時既にAK-47及びRPDという7.62mm×39弾による分隊編制が進んでおり、いわゆる軽機関銃用途ではなく、狙撃兵(歩兵)中隊の機関銃小隊に配備され、各歩兵小隊を支援する任務を帯びている。
RPDやRPKといった分隊支援火器では射程・威力で不十分、また各小隊のSVDでは火力で不十分な目標に対して、これを制圧することが求められている。

ドラグノフ狙撃銃

西側のセミオート狙撃銃と比較して細身で、軽量化や運搬性向上のため銃床は大きく肉抜きされている。
長期的な酷使を前提としてAK-47を参考に作られたため、部品数は少なく、頑丈で信頼性が高い。
しかし、AK-47とはガスチューブの形状などが異なり、部品に互換性はない。
弾丸は、モシン・ナガンM1891/30やカラシニコフ汎用機関銃と共通の7.62mm×54R(Rは「Rimmed(リムド)」もしくは「Russian(ロシアン/ラシアン)」の略)を使用するほか、精密射撃には狙撃用の7N1[1]や後継の7N14も使用できる。
ガスシステムは腐食を防ぐためにクロムでメッキ処理されている。

ドラグノフ狙撃銃

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