この銃は信頼性が高いことが最大の特徴であり、扱いが多少乱暴でも確実に動作することで知られる。
これはミハイル・カラシニコフが設計の段階で、部品同士に僅かな余裕を持たせ、多少の泥や砂、高温または寒冷地における金属の変形、生産時の技術不足による部品精度の低下が起きても、きちんと動作するよう考慮したためである。
故に極寒地や砂漠の兵士からも信頼が寄せられている。
機関部の内側に泥などが入っても、軽く水洗いすれば射撃できるほどである。
内部の部品は極力ユニット化されており、野外で分解する際に部品を紛失したり、簡単に故障したりしないように工夫してある。
このような銃の頑丈さや簡素化は同時に兵士の負担も減らす。
銃を扱うのが初めての人間でも数時間から数日間の講習を受ければ、100m先のマンターゲットに命中させられるようになるという。
マズルジャンプとは、弾丸が銃口から飛び出した瞬間に銃口が跳ね上がる現象で、射撃時の反動から生じる。
この現象は通常の銃であれば程度の差はあれ必ず生じるが、初期のAK-47は曲銃床であったため、思わぬ方向に反動を直に受け止めにくく、マズルジャンプが起こりやすかった。
フルオート射撃時には連続的に反動が生じるため、銃口が連射とともに徐々に跳ね上がり、狙いを定めるのは困難になる。
同様の例はアメリカ軍に採用されたM14でも知られており[1]、M14は後のM14A1で、AK47ではAKMでいずれも直銃床に変更され、より反動を受け止めやすく、コントロールしやすい構造(AKMは銃口先端を斜めに切ったマズルブレーキで銃口の跳ね上がりを軽減している。
)に改良されている。